冤罪というテーマは嫌いではないので半分までは一気に読めた。しかしさくさくとは進まない。同じ説明が何度も繰り返されるので、その度に偏頭痛を感じた。地の文と台詞との温度差が同じなので、全体に薄い印象を持った。それが災いしたのか、終盤あたりに来て急激に失速。盛り上がったように思うが、そこに到達するまでが非常に長い。冤罪事件がいくつもに枝分かれして行くが、それぞれの決着に曖昧さが残る。題材が面白かっただけにとても残念。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会派ミステリ
- 感想投稿日 : 2005年11月1日
- 読了日 : 2005年11月1日
- 本棚登録日 : 2005年11月1日
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