絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社 ス 2-2)

  • 武田ランダムハウスジャパン (2010年1月8日発売)
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本棚登録 : 44
感想 : 6
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絵画と贋作と中年の恋──この三点だけしか出てこない。よってミステリ要素はゼロ。あらすじには“心理スリラー”と表現されているが、それにしたってかなり苦しい解釈だと思う。

浮世離れした資産家の主人公、お金に執着する奔放な女性、名画の贋作、こういう舞台が整っているにも関わらず、平坦な展開で済ませているのがある意味スゴイかも。なにも起こらないから終盤に向けて期待感は高まっていく。しかもストレスを含んでいるので、そのボルテージたるや結構なもの。決着のつけ方も手緩いため、部分部分で評価しない方がいいのかな。でもトータルで見ても面白い小説とは言い難い。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリ
感想投稿日 : 2010年7月27日
本棚登録日 : 2010年7月27日

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