小旅行のお供に携帯した文庫本であります。下呂温泉。
飛行機の旅ならより気分が高揚したかもしれませんが、私は航空機は好んで乗りませんので。
もつとも下呂は近すぎて空路はございませんが。
国内旅行ではなるべく汽車を駆使します。陸続きの土地にわざわざ飛行機で飛ぶのはつまらないのであります。沖縄へ行つた時も、飛行時間を少しでも減らさうと、福岡まで汽車で行き、福岡空港から那覇まで飛んだものです。
元A社(と作中で表記される)パイロットの内田幹樹氏の第一エッセイ集です。A社とは全日空のやうです。なんて言はなくても皆知つてゐるのでせうね。
酒の席での話が面白いから本にせよ、と求められて書いたものであります。当方は航空業界の知識がないので、なるほど「へえ」と思ふ内幕話が満載です。
人気のYS-11は、パイロット仲間には不評なのですね。パワーが無いし、コクピットは暑すぎたり寒すぎたりで最悪であると内田氏は語ります。また、国産といはれてゐるが、部品はほとんど外国製なのだとか。
格安航空券に関する話などは「内部の人間」らしく、一般の乗客とは少し異なつた意見のやうです。航空機に於るサアビスとは何か、これは提供する側と享受する側との間で溝があるのではありますまいか。それは航空業界に限つたことではないでせうが。
ま、ここは余計なことは考へず、気楽に読めばいいのでせうね。
http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-197.html
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2011年12月6日
- 読了日 : 2010年11月28日
- 本棚登録日 : 2011年12月6日
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