ネコはどうしてわがままか (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年5月28日発売)
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本棚登録 : 486
感想 : 57
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 ネコをみていると、その自分勝手ぶりがうらやましてくてたまらなくなる。それなりにネコの社会も苦労があるのだろうけれど、基本的には単独行動だし、好きな時に暖かいところで日向ぼっこができる。いいなぁ~。

 本書のタイトルには『ネコはどうして・・・』とあるので、ネコの話がたくさんあるのかと思いきや、ネコのことを専門に語ったところはひとつかふたつくらい。そういう意味ではタイトルに物足りなさを感じるし、間違って買ってしまう人もいるだろう。この点で☆は一つ減らすかなぁと思った。

 では、本書は何が書かれているかというと、動物行動学に基づく軽い動物のエッセイ。著者は滋賀大学の学長を務めたこともある、日本の動物行動学の第一人者である日高敏隆氏。日高氏の動物への眼差し、どうしてだろうという素朴なところからはじまる好奇心、そしてそれを追求する探究心、そういったところがおもしろい一冊。
 内容はとても軽く、もともと雑誌に連載されていたエッセイなので、一つ一つの話も短いので、ちょっとした息抜きに携帯しておくと良い感じの本です。

『東京ノラ猫&家猫カフェ』内での紹介
http://www.neko-punch.biz/nekoworks/liter_bk1.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 息抜き
感想投稿日 : 2014年3月16日
読了日 : 2014年3月16日
本棚登録日 : 2014年3月16日

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