水神(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2012年5月28日発売)
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感想 : 49

福岡県うきは市に残る大石堰にまつわる歴史小説。

土木工事は歴史小説の代表的テーマだと思うが作品数は少ないようだ。工事の難儀さ、作り手と為政者との軋轢が共通した内容になる。

長良川治水工事を扱った「孤愁の岸」という傑作があるが、これは島津藩の苦渋が描かれていた。

「水神」は農民の視点で描かている。為政者発案の工事でなく、農民発案の工事だからだ。

物語は農民の窮状から始まる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2012年11月21日
読了日 : 2012年11月21日
本棚登録日 : 2012年11月21日

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