福岡県うきは市に残る大石堰にまつわる歴史小説。
土木工事は歴史小説の代表的テーマだと思うが作品数は少ないようだ。工事の難儀さ、作り手と為政者との軋轢が共通した内容になる。
長良川治水工事を扱った「孤愁の岸」という傑作があるが、これは島津藩の苦渋が描かれていた。
「水神」は農民の視点で描かている。為政者発案の工事でなく、農民発案の工事だからだ。
物語は農民の窮状から始まる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説
- 感想投稿日 : 2012年11月21日
- 読了日 : 2012年11月21日
- 本棚登録日 : 2012年11月21日
みんなの感想をみる