シンプルに考える

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2015年5月29日発売)
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この本で言うシンプルとは「表面的な価値に惑わされるのではなく、何が本質か?を考え尽くす。そしてすべての力を集中させること」とのことです。
悩んでいると結局なにも決められず、行動に移すことができません。思い切って、悩むことをやめると物事の本質が見えてくるのかもしれません。

◯会社は「学校」ではない
会社は仕事をする場所であって、教育機関ではありません。だから、LINE株式会社では教育・研修などは行っていません。
入社面接で「どのような研修制度がありますか?」などと、質問をされると「この人は大丈夫かな?」と不安になったものです。
逆にやる気のある人は、自分に必要だと思えば、勝手に勉強をはじめますし、上司に聞いたり、本を読んだりします。

◯「モチベーション」は上げない
会社や上司にモチベーションを上げて貰わないといけない人は、プロとして失格だと思うのです。
むしろ、このようなことが常識のように語られるのは、会社全体が幼稚化している証拠ではないのでしょうか。
自ら学ぼう、自ら行動しようという気持ちのない人が、責任ある仕事をできるはずがありません。

◯ ビジネスに「情」はいらない
「甘えの構造」をつくらない。やるかやらないか。それだけです。

ところがこれができない。なぜか?
……「情」が邪魔をするからです。

その人を降格したら可哀想だ。あのプロジェクトを中止するのは、メンバーに酷だ。
それで変えるべきものは変えずに、ずるずると状況を悪化させてしまうのです。
結果を出せないリーダーは降格して、再起を期してもらう。

悔しさをバネにして頑張れば、必ず実力はつきます。
その時は再び起用すれば良いのです。
…これが本当に難しいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マネジメント
感想投稿日 : 2024年1月16日
読了日 : 2024年1月16日
本棚登録日 : 2024年1月16日

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