素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

著者 :
  • 小学館 (2003年5月19日発売)
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本棚登録 : 3625
感想 : 321
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『「はい」。
自分の意志に関係なく、これが言えれば人間合格だ。
決められたレールにそっているフリができれば、この社会では楽に生きていける。』

『わかってんだ!わかってんだよ!!俺、こんなんでいいのかなんていつつも思ってんだよ!!
でも考えれば考えるほど、自分がかなり終わってるヤツだってことに気付きそうななってさ。そんなん、気付きたくないじゃん!ゴマかしたっていいじゃん!いい加減でいさせてくれって!!俺の未来なんて・・・』

『他人にスキを見せるヤツってのは、生きることを甘く考えてるヤツなんだよ。』

なんて若者がいじれられたり、いじめたり、失恋したり、二浪したり、異性と思ってもらえなかったり、自殺しそこなったりする日常。深い絶望と少しの希望。
文学的なタッチで若者のディテイルをリアルな描線で描く。いきなりトップ3に入ってきそう注目のマンガ家です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2012年3月31日
読了日 : 2012年3月31日
本棚登録日 : 2012年3月31日

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