最初落語家特有の軽い文体できついかなと思ったのだがすぐ気にならなくなり面白かった。
・内輪ものの面白さ。
・青春成長ものがたり。落語家を目指すのは大学にはいってからで、それも半ば偶然。以後の落語家、苦労、失敗、成長話はどう扱っても面白くなる。
・遅い落語の目覚めから次第に力をつけてきて、テレビでコントが当たり、落語シネマを創作したり、映画に演劇に手を染める。いわれてみれば、「キネ旬」でエッセイを書いていたのも彼だ。こうした活躍ぶりが面白い。
・談志という人の人となり。これも興味深い。
・談志論。業の肯定、落語イリュージョンと進化していくスタイル。志らくの解説付きで読むと無性に聞きたくなりますね。こちらの落語の理解も深まる。
・落語論。最初の落語はメロディとリズムだ に始まり、「師弟関係とは価値観を共有すること」など。
昨年買った「今おもしろい落語家」では第5位だった。談春は4位。悔しかっただろうな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2011年2月6日
- 読了日 : 2011年2月6日
- 本棚登録日 : 2011年2月6日
みんなの感想をみる