容疑者Xの献身 スペシャル・エディション [DVD]

出演 : 福山雅治  柴咲コウ 
  • ポニーキャニオン (2011年10月17日発売)
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感想 : 20
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東野圭吾の原作があまりにも有名で『第6回本格ミステリ大賞、第134回直木賞受賞作。また、国内の主要ミステリランキングである『本格ミステリベスト 10 2006年版』『このミステリーがすごい!2006』『2005年「週刊文春」ミステリベスト10』においてそれぞれ1位を獲得し、三冠と称された(のちに前出の2賞を取り、最終的に五冠となった)。』(Wiki)。
ミステリのべスト10もので全部で一位をとるということはおそらく他に例がなく、しかも直木賞までとった。年末のベスト10の発表を見て、慌てて図書館に予約を入れたが読めたのは6月だった記憶がある。

素材が素晴らしいからどう料理しても面白くなるとも言えるけど、それを丁寧に演出してるのが好感。涙頂戴ものになる点で情緒過多になりがちなところを押さえて、うまく感情移入を誘ってる。

堤真一の廊下のシーンでこれまでの動機のいきさつをフラッシュバックさせて少しムリのある動機をうまく説明している。動機の点では原作よりよかったと思う。何より堤真一そして松雪泰子の演技が光る。

テレビでやっていた番組がヒットしたからと言って映画化し、しかもそれがフジテレビと聞くとひどい内容になりそうだが、うまくいった稀有なケースかもしれない。

テレビのガリレオの流れで見るので、物理学者ガリレオの視点が入り、数学学者が社会から遊離し何も希望が持てずといった心情への理解がスムースである。ストーカーのようになっていくと見せてそれも計算といったちょっとどんでん返しもうまい。

気になるのは、浮浪者に部屋に泊まらせて髪の毛などを落とさせるのだが、そこで目撃者がいたらアウトという点でしょうか。

TVのガリレオシーズとして見ると柴崎コウの存在が控え目。堤真一、福山雅治、松雪泰子の次くらいの位置にある。

映画はほとんど冬のシーンで昨年撮っていたのではなかろうか。この時期まで放映を延ばしたのは深い意図があるのか。季節の関係だけなんだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2010年3月29日
読了日 : 2008年10月12日
本棚登録日 : 2008年10月12日

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