本の帯のキャッチコピーによると
「あの遠い夏の日、声なき死者たちへの鎮魂歌」とある。
長崎原爆で兄を奪われ、また心を病んだ母。
浦上で亡くなっていった人々の魂に寄り添いたいとの想いから、この作品ができたとは作者の言葉。
数々の賞を受け、芥川賞の候補にも選ばれただけの実力者。
作者と同じ年齢、また同じ戦争を体験した者として、心に沁み、心痛む。しっとりとした情感も感じられ読み応えのある作品だ。
関係ないが樹滴なる言葉を初めて覚えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月27日
- 読了日 : 2012年9月27日
- 本棚登録日 : 2012年8月12日
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