本屋さんでそのタイトルに目が留まり、うさぎ好きとしてはおもわず読まずにはいられなかった作品。「うさぎ」と「パン」という言葉の組み合わせがいかにも可愛らしく、温か。
そしてそのタイトル通り、内容もとてもほのぼのと温かい心地のするものでした。高校生の優子を中心に廻る、特別じゃない日常の物語。どこかすぐそばにあるような、そんな普通の日常が、読む者の心をじんわり温かくさせてくれる作品でした。
個人的には、書き下ろしの短編「はちみつ」により感情移入できたような気がします。同世代の女性の物語だったからかな。自分は気づかなくても、自分のことを優しく見守ってくれている人はいる。そんな想いを抱かせてもらいました。私も、そうであったらいいな。願わくば、その優しさに気づける自分でありたい。
うさぎパン、どこかにあったらいいのにな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
瀧羽麻子
- 感想投稿日 : 2013年3月7日
- 読了日 : 2013年3月6日
- 本棚登録日 : 2013年3月7日
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