うさぎパン (幻冬舎文庫 た 45-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2011年2月9日発売)
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本棚登録 : 4931
感想 : 552

本屋さんでそのタイトルに目が留まり、うさぎ好きとしてはおもわず読まずにはいられなかった作品。「うさぎ」と「パン」という言葉の組み合わせがいかにも可愛らしく、温か。

そしてそのタイトル通り、内容もとてもほのぼのと温かい心地のするものでした。高校生の優子を中心に廻る、特別じゃない日常の物語。どこかすぐそばにあるような、そんな普通の日常が、読む者の心をじんわり温かくさせてくれる作品でした。

個人的には、書き下ろしの短編「はちみつ」により感情移入できたような気がします。同世代の女性の物語だったからかな。自分は気づかなくても、自分のことを優しく見守ってくれている人はいる。そんな想いを抱かせてもらいました。私も、そうであったらいいな。願わくば、その優しさに気づける自分でありたい。

うさぎパン、どこかにあったらいいのにな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 瀧羽麻子
感想投稿日 : 2013年3月7日
読了日 : 2013年3月6日
本棚登録日 : 2013年3月7日

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