閉鎖病棟 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1997年4月25日発売)
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本棚登録 : 5547
感想 : 646
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作者の人間性を伺い知れるような作品。
人間の枠付けへの拒否、どんな人へも注がれる慈しみの眼差し、そして希望。

「閉鎖病棟」というタイトルは、社会がまだまだ「生きづらさを抱えた人」に対して閉鎖的であるという著者の思いの表れだと。

暗く重い過去を不器用にも潔く生き抜いた者たちが、肩寄せあって陽だまりをつくっていく。厳寒を越えて春を迎える、そんな空気を感じられる小説。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月10日
読了日 : 2020年7月31日
本棚登録日 : 2020年4月5日

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