作者の人間性を伺い知れるような作品。
人間の枠付けへの拒否、どんな人へも注がれる慈しみの眼差し、そして希望。
「閉鎖病棟」というタイトルは、社会がまだまだ「生きづらさを抱えた人」に対して閉鎖的であるという著者の思いの表れだと。
暗く重い過去を不器用にも潔く生き抜いた者たちが、肩寄せあって陽だまりをつくっていく。厳寒を越えて春を迎える、そんな空気を感じられる小説。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年4月10日
- 読了日 : 2020年7月31日
- 本棚登録日 : 2020年4月5日
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