東野圭吾さんの初期の作品で、やや強引さはあったが特に違和感なく入り込めた。
別荘である山荘に強盗が入ってきて密室にするという設定は、臨場感もありワクワクしながら楽しめた。また、登場人物が多いのに、構成がしっかりしていてキャラクター設定が巧みなおかげで、とても分かりやすかった。
主人公の樫間高之目線で物語が進む中、時々その心理描写に「あれ?」と気付かされたり、強盗がそれらしい装備が殆ど無くて仲間との連携弱すぎだったり、あげくお父さん湖に飛び込んじゃったり・・・
読み手が推理しやすいのも参加型で楽しめる一因だと思った。
トリックがメインの作品だが、難解ではないので推理小説初心者にもオススメ。
面白くて一気読み出来るボリューム感もいい。
初期の作品でこの完成度かぁ〜と、また新たな東野作品の一面がみえて嬉しかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月15日
- 読了日 : 2023年11月15日
- 本棚登録日 : 2023年11月11日
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