比較的最近の作品である『いけない』シリーズしか読んだことが無かった道尾俊介さん。
こちらは初期の頃の作品。
『カラスの親指』
高評価が十分に納得できる内容だった。
約500頁の長編だが特に後半からは一気読みがオススメ!
ラスト60頁で華麗な道尾俊介さんのミステリーマジックショーの全容が明かされる。
いやはや、まさかまさかの展開だった。
これは読み手が騙される楽しさを存分に味わえる作品だと思う。
Dr.スランプの時代だとか、確かに所々違和感を感じるものの、正体が掴めないままスピード感のある展開で、どんどんのめり込んでしまう。
ラストには、気付かなかった所も含めこの違和感を全て回収してくれるので有り難い。その殆どが答え合わせではなく種明かしになるのだが笑
本作はそれを読み手が楽しむ様に構成された作品なのだろう。
個人的には、気になっていたトサカの真相が分かり心からホッとした。
読後は沢山の救いがあって希望が感じられたので、晴れ晴れした気持ちになれた。
ネタバレは避けるとしてこれから読む方へ・・・
アルバトロスに注目
そして親指は誰か?
また時期をおいて、エンターテイメントとして再読したい作品だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年10月26日
- 読了日 : 2023年10月26日
- 本棚登録日 : 2023年10月18日
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