元検事総長の末期ガンとの闘病記。告知を受けたあとの、この人の仕事や私的なことの始末、そして自分自身の治療の選択、この環境の中で記録を続けるという気力、この人の意思の強さすべてに頭が下がります。ちょっと珍しい資料としては、中野正剛事件のときの東條英機内閣での総理、内相、検事総長、警視総監等のやりとりの記録が転載されていて、元々は近代史の関心から買った本でした。さて、自分が同じ状況におかれたときに、これほど強くあれるかどうか。
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エッセイ
- 感想投稿日 : 2006年9月5日
- 本棚登録日 : 2006年9月5日
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