まさに犯罪小説。
「私」での私の内省がただの叙述トリック小説にさせない。執拗な描写で露になる私…そういうところが谷崎潤一郎のうまさかと思った。
「白昼鬼語」で感じるのが、女性美の描写の素晴らしさ。生々しくっていやらしい美人が行う殺人を〈覗き見〉する。覗きの場面ではやたらと胸がどきどきした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年8月9日
- 読了日 : 2012年8月8日
- 本棚登録日 : 2012年8月9日
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