チャヴ 弱者を敵視する社会

  • 海と月社 (2017年7月20日発売)
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チャヴとは、イギリスでもっぱら労働者階級(特に若年層)を侮辱する言葉。

本書はそのチャブがなぜ生まれたのか、イギリスでどのようなかたちで扱われているのかを政治、経済、文化等の各視点からを考察し、イギリスの闇を深くえぐった内容となっている。

個人的にはBBCのコメディ「リトル・ブリテン」に典型的なチャブが登場する(本書でも言及あり)のでイメージがつかめたが、これは他人事ではなく、日本においてもあてはまる内容ではないかと強く感じた次第。

本書ではチャブが生まれた根本原因として、サッチャー首相時代の経済政策の大失敗を挙げているが、いかに政治の失敗が国を危うくするかがあらためて良く分かった。日本も既にイギリスと同じ道をたどり始めているのかも・・・。全ての為政者必読の本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2021年10月30日
読了日 : 2021年10月30日
本棚登録日 : 2021年5月1日

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