2001年8月22日読了。以下、過去の日記から抜粋。
糸井重里、コピーライター。
「コピーライター」って、何て不思議に満ちた職業なのだろう。
私流に解釈するならば、まさに言葉の魔術師だ。
詩人、ソングライター辺りが近いのかなぁ・・・
短い言葉でそのモノを(もしくは戦法としてそのモノの一面を)的確に表現する人々。
あ~、「戦法」、私、今イイ事言ったね。
まさにコピーライターとは戦略家である。
その戦略にはまって手にした本はどれぐらいあるのだろう(苦笑)
さて、今作品はエッセイでもなく、ショートショートでもない。
強いて言うならば、{(エッセイ+ショートショート)÷2}とでも言おうか。
それぞれのフィールドで活躍する言葉の玄人同士の攻防戦とでも言おうか。
とにかく風変わりな作品であることには違いないのであるが、
このテの作品を読む場合、全部が全部面白いことを期待してはならない。
心の琴線に触れなければあっさり読み流せばよい、
その中で一つでも「コレだっ」と思えるものがあればメッケモノなのである。
ちなみに私の場合は、糸井氏の「アシスタント」「キャンプ・ファイア」「シーズン」。
森へ行きましょう娘さん、と歌いかけられて、
「ハッハッハ」と答える娘さんは、まったく、何を考えているのだろうか。
笑って誤魔化すのはいけない。
行く気があるなら、「ハイ」と、その気がないなら「イヤです」と、
はっきり言うべきである。
(「キャンプ・ファイア」より)
・・・完敗です、はいお手上げ。
- 感想投稿日 : 2010年3月21日
- 読了日 : 2010年3月21日
- 本棚登録日 : 2010年3月21日
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