ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [DVD]

監督 : スティーブン・ダルドリー 
出演 : トム・ハンクス  サンドラ・ブロック  トーマス・ホーン  バイオラ・デイビス  ジョン・グッドマン 
制作 : セリア・コスタス  マーク・ロイバル  ノラ・スキナー 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
4.01
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本棚登録 : 1641
感想 : 237
5

映画館で見てから9年、二度目。
あの時と比べたら内容も知っている分、こぼれた涙とすすった鼻水は少なかった。それでもつらくって泣いてしまったし、愛が痛いほど伝わって泣いた。
よる、話した言葉が最後の会話になるなんて一体誰がおもうんだろう。
私は映画公開時、身内を亡くしてから多分3年か4年くらいで、それこそ裁判が終わったころかもしれない。終わってない頃かも。そういう時期だったからとても主人公に感情移入してしまって、はちゃめちゃにないていた。多分隣の人はドンびくレベルで泣いてた。
葬式は死者のためじゃなくて、生者のためのものだと思ってる。さよならをするための儀式だから。
生者は、愛した人がいなくなった現実を受け止めて歩かないといけない。でもそれを受け止める時間は本当に人それぞれ。

オスカーは鍵を開けるもの探しでたくさんの時間をかけて、受け止めて、前を向くけれど、彼の行ったことで、周囲の人間も前を向くことを、勇気を出すことを、或いは何かを手に入れる。母親は愛する息子をまもるために動くけれど、結果、彼女自身も明日を前向きに生きる道を歩むことになった。

とてもとても悲しい話だけれど、とてもとても美しい話。言葉にしきれないほどの素敵な何かを与えてくれる話。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外画
感想投稿日 : 2021年6月22日
読了日 : 2021年6月22日
本棚登録日 : 2021年6月22日

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