起伏はほとんどない淡々としたどちらかというと冷たい文章。会話文に「」とかがないので、判断に少し困ります。全体の印象としては、ある少年の転落人生。
ほとんど主人公の主観に近い形で物語が進んでいくので、暗いお話ではあるけれど、貪欲なまでの生が生々しく伝わってきて息を呑んだ。
勃発した戦争が、ありとあらゆる行為の善悪を奪っていく過程がなんとも言えない切なさや哀しさを感じさせられた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代・歴史
- 感想投稿日 : 2010年12月4日
- 読了日 : 2010年12月4日
- 本棚登録日 : 2010年12月4日
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