英文法の実用書として色々気付かされる点もあり、その点では充実した内容と呼べるかもしれないが、とかく日本人の精神論に立ち入って過激な議論を展開する態度には共感できない。というか、なんでこんな攻撃的な書き方をするんだろうか。要は、著者の投げかけた問題提起と著者の結論について、読者自身がしっかり考えることが重要である。その押しの強さに負けて無批判に受け入れたり、ある部分的な記述を取り上げてそれを非難するような態度を取ったりするのではなく。
いずれにせよ、議論好きな人は読めば楽しいだろうが、英語学を学んでいる人にとっては気持ちの良いものではないので、読まない方がいいだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2008年7月23日
- 読了日 : 2008年7月23日
- 本棚登録日 : 2008年7月23日
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