Another(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年11月25日発売)
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夜見北中学の不思議…その発端は26年前に起きたある生徒の事故死にあった。

「死」に近づいてしまった三年三組では、その後度々関係者が連続死することに…
「ない年」と思われていた今年も「それ」は始まってしまった…

自覚なき「死者」が紛れ込み、皆の記憶も記録も改竄され…そして、、、

いつの間にか増えた1人の代わりに「いないもの」の役割をあてられていたミサキに話しかけ、「おまじない」の効力をなくしてしまった榊原。

始まってしまった「それ」を止める方法がOBの残したカセットテープから明らかにされるが…

球体人形や眼帯、義眼など氏の偏愛嗜好は健在ですね。

「呪い」とは違い、悪意のない超常現象としての禍が描かれますが「そんなはずない、糸を引く人物がいるはず…」と勘繰ってしまうのは、それで納得したいからでしょうか。

説明のつかない現象ゆえの不気味さ。夜見=黄泉の世界に引きずり込まれるぞわりとした感覚。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ぞわぞわ・・・
感想投稿日 : 2013年7月23日
読了日 : 2013年7月23日
本棚登録日 : 2013年7月22日

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