夜見北中学の不思議…その発端は26年前に起きたある生徒の事故死にあった。
「死」に近づいてしまった三年三組では、その後度々関係者が連続死することに…
「ない年」と思われていた今年も「それ」は始まってしまった…
自覚なき「死者」が紛れ込み、皆の記憶も記録も改竄され…そして、、、
いつの間にか増えた1人の代わりに「いないもの」の役割をあてられていたミサキに話しかけ、「おまじない」の効力をなくしてしまった榊原。
始まってしまった「それ」を止める方法がOBの残したカセットテープから明らかにされるが…
球体人形や眼帯、義眼など氏の偏愛嗜好は健在ですね。
「呪い」とは違い、悪意のない超常現象としての禍が描かれますが「そんなはずない、糸を引く人物がいるはず…」と勘繰ってしまうのは、それで納得したいからでしょうか。
説明のつかない現象ゆえの不気味さ。夜見=黄泉の世界に引きずり込まれるぞわりとした感覚。
読書状況:読み終わった
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ぞわぞわ・・・
- 感想投稿日 : 2013年7月23日
- 読了日 : 2013年7月23日
- 本棚登録日 : 2013年7月22日
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