花の鎖

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年3月8日発売)
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感想 : 627
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たとえば、花。たとえば、月。たとえば、雪。


たった一人の身内である祖母が入院し、自身も失業したばかりの梨花。
憧れの人と結婚したばかりの美雪。
イラスト講師をする傍ら、和菓子屋の看板娘もつとめるさっちゃんこと、紗月。

母宛に毎年届く豪華な花束(3万円相当)。
母の死後、その贈り主「K」の代理人から経済的援助を申し出られるもそのときは辞退した梨花だったが、祖母の願いを叶えるため、彼に借金を申し込むことに。母と「K」の関係は一体どういうものだったのか、、、

接点のなさそうな3人をつなぐのは梅香堂のきんつば。

途中で仕掛けには気づいたのですが、なんとも後味の悪い・・・
それが湊さんの持ち味と言って良いんだろうけど。

同じ地域に住み、同じ言語をしゃべり、読解力的にはもちろん話が通じるはずなんだけど、話の通じない人っていますよね。
感性とか配慮とか常識とか分別とか、そういうものが根本的に違う・合わない人。
そういう、人の嫌~な部分を抽出してキャラクターとして書き上げるところから湊さんの構想は始まるのかな。

・・・雪月花、昔、工藤静香さんが歌ってはりましたよね。。。今やキムタクの妻。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ワケあり。
感想投稿日 : 2013年8月13日
読了日 : 2013年8月12日
本棚登録日 : 2013年8月13日

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