ストーリーの大まかな流れは確かに凡庸で、斬新さはあまり感じられないけれど、高校を卒業したばかりの青年の純粋な恋模様がとてもみずみずしかった。お父さんもそうだけれど、ラストであまりにも春妃があっけなく死んでしまって、少し置きてけぼりにされた気分になった。大切なものが目の前であっけなく失われていってしまうこと、儚さに胸つかまれて始まった恋が儚く散ってゆくことに、作者さんは一種の美意識を持っているのかなと思ってみた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年10月9日
- 読了日 : 2016年10月9日
- 本棚登録日 : 2016年10月9日
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