20年前に失踪した娘は、調査していくうちに多数の謎が浮上してきますし、本筋とはまた別に様々なトラブルや謎も発生します。複数の中編や短編を絡ませたような感じで贅沢な内容です。足で情報を稼いで少しずつ事件の真相に向かっていく過程は端正ですし、状況が二転三転していく構図もお見事で、質、量ともに満足出来る探偵小説だと思います。
また、作中に沢山登場したミステリーが巻末に紹介されており、ちょっとしたガイドブックとして活用出来るのも良いです。
読書状況:読み終わった
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わ行の作家
- 感想投稿日 : 2015年12月2日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年12月2日
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