どんなものでも一日百円であずかります。
ただし期限を過ぎても受け取りにこない場合は店のものとなります。
そんなお店があったら、あなたは何か預けたいものはありますか?
幼い頃に目が見えなくなり、いつも点字本を読んで過ごす店主と訳あって様々なものを預けにくるお客さんたちとの日々を、店ののれんやショーケース、預かり物たちの目線で語られる。
視覚に障がいのある店主は電気をつけないのだが、ハッとさせられた一文。目が見える、光を感じる、は当たり前ではないのだなと改めて感じた。
ものにも気持ちがあったら、使う人間が私で良かったと思っていてほしい。
大切に長く長く使ってあげたいなと。
預かったものにもよるが、基本的には店主の誠実な手によって奥の部屋へと入れられるのだが、どんな部屋だろうとワクワクもドキドキもする。そこは私も猫と一緒だった。
個人的には店主の初恋の話が切なくて温かくて好き。
シリーズ出ているようなので読んでみる。
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- 感想投稿日 : 2022年6月12日
- 読了日 : 2022年5月17日
- 本棚登録日 : 2022年5月17日
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