ドラッグ・ウォー / 毒戦 [DVD]

監督 : ジョニー・トー 
出演 : ルイス・クー  スン・ホンレイ  クリスタル・ホアン  ウォレス・チョン  ラム・シュー 
  • エプコット
3.64
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感想 : 12
2

指示一つで船が動く、というスケールの大きさは感心。黒幕が実はダミーで、真
の黒幕は7人いる、という設定も面白かった。ラストの銃撃戦も、7人の黒幕を
裏切っておいて、自分だけ助かろうとするゲスっぷりが良かった。



【ストーリー】
中国・津海。コカイン製造工場で爆発事故が発生、ひとりの男が車で逃亡後、衝
突事故を起こし病院に担ぎ込まれる。中国公安警察の麻薬捜査官・ジャン警部
(スン・ホンレイ)は、その男テンミン(ルイス・クー)が麻薬取引に大きく関わっ
ていると察し、減刑と引き換えに捜査協力を要請する。彼によれば「黒社会の大
物・チェンビャオ(リー・ズェンチ)から原材料をテンミンが受け取り、自身の工
場で精製。完成したブツを津海の魚港を牛耳るハハ(ハオ・ピン)に受け渡す」と
いうのだ。
かくして、ジャンや女刑事ベイ(クリスタル・ホアン)、シャン刑事(ガオ・ユン
シャン)らが所属する津海警察、原材料を積んだチェンビャオのトラックを追跡
中のグオ刑事(ウォレス・チョン)らが所属する珠江警察による合同捜査隊が結成
される。
その晩、チェンビャオの甥・チャン(ケビン・タン)をハハに紹介しようとしてい
たテンミンとともに、商談場所のホテルへと向かう捜査隊。チャンとハハは互い
の顔を知らないこともあり、ジャンがチャンを装い、ハハに接触。ハハは東北部
の大物を知るだけでなく、光州と釜山にシマを持つ韓国マフィア、さらに歌舞伎
町をシマに持つ日本のヤクザとも密接な関係があり、アジア麻薬シンジケートを
形成しようとしていた。
彼との商談をまとめたジャンは、続いてハハを装いチャンに接触。チェンビャオ
逮捕へと一歩一歩近づいていく。一方、テンミンは鄂州にいる自分の弟子、ろう
あの兄弟(グオ・タオ、リー・チン)が営む工場に原材料を積んだトラックで向か
い、ハハとの取引のための出荷作業を進める。翌日、ハハの漁港でテンミンとの
密売取引が行われる中、武装警官が介入しハハを逮捕。同じ頃、武装警官は鄂州
の工場にも介入するが、ろうあ兄弟の予想外の襲撃に遭い、多くの死傷者を出す。

ジャンに疑いをかけられたテンミンは「チェンビャオはダミーにすぎない。真の
黒幕は7人の香港人だ」と証言。翌日、ハハを装ったジャンが待ち受ける中、チ
ェンビャオとチャンがハハの漁港を訪れる。彼らの周辺には、ファット(ラム・
シュー)をはじめ、ドン(ラム・ガートン)と妻のサー(ミシェル・イエ)、テンミ
ンの兄・スー(エディ・チョン)、彼の名付け親・チュエ(ロー・ホイパン)など7
人の香港人の姿があった。

「エグザイル/絆」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のジョニー・トーによる
監督50作目。巨大麻薬組織に挑む中国公安警察の極秘潜入捜査を赤裸々に描き、
現代中国の“闇”を映し出す。出演は「アクシデント」のルイス・クー、「モン
ゴル」のスン・ホンレイ、「イップ・マン 誕生」のクリスタル・ホアン、『ス
ウィートシンフォニー』のウォレス・チョン。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2015年5月18日
読了日 : 2015年4月3日
本棚登録日 : 2015年4月3日

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