目から鱗。どうしても歴史上の出来事は現代のフィルターをとおして、見てしまいがち。しかし、本書のように当時の背景、価値体系を露わにして、見えてくるものが現在と違うことを味わうのは、異文化交流にも似て、興味深い。賤民について、もともとは神に連なる人だったなど。
・片仮名は口頭で語られることばを表現した。起請文、裁判記録など。
・和同開珎は一種の呪術的な意味を持った使われ方もしれいる。
・利銭、利息は神物、仏物の貸出として、始まっている。
・「無縁所」という寺院は、財政的に弱くなく、商業や金融で儲けていた。
・フロイス:16世紀。女性が西洋と違って、日本は奔放、力強かった。
・鎌倉時代、女性が所領を持ち、譲渡、売買をしていた。室町から不動産の面で多少弱くなるが、動産については財産権を持っていた。
・平安時代から地名を苗字として名乗る習慣が広がるが、豊臣秀吉も豊臣は天皇から与えられた形になっている。その意味で、ルーツをさぐるとみな天皇になってしまう。
・日本という国名は中国からみて定着した。天皇も。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本<歴史>
- 感想投稿日 : 2015年12月8日
- 読了日 : 2015年12月8日
- 本棚登録日 : 2015年12月8日
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