マホメット (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (1989年5月8日発売)
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本棚登録 : 197
感想 : 21

名著の中の名著という。然り。

・アラビア騎士道の聖なるスンナを彼は狂愚迷妄と断言し、一挙に抹殺しようとした。この意味において、そしてこの意味においてのみ、マホメットの宗教運動は大胆無謀極まりない一の革命であった。

・元来マホメットは傲慢な超人的な人間ではなくて、むしろ臆病な、小心翼々たる人だった。その彼を一挙にして強靭な石腸に変貌させたものは突如として彼を襲ってきた終末観的感覚であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月4日
読了日 : 2022年3月4日
本棚登録日 : 2022年3月4日

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