●主人公が研究者の道を諦めて、家業の町工場を継いで、ロケット部品を開発し、帝国重工に提供する。そして、ついにロケット打ち上げに成功するまでのヒューマンストーリーです。この作品はテレビドラマになり、好評を博したので、見た方も多いと思います。
●私は、本書を読んで、日本の企業構造に問題を感じました。書中にも、「世に名の知れた上場企業の看板は、それだけで絶対的な信用がある。・・本当に不公平なのは実社会のほうなのだ。この世の中では圧倒的に大企業が有利である」とあります。佃製作所と帝国重工のやり取りの中にも、大企業の不遜な態度が多くみられます。
●私のビジネス経験でも、色々と耳にしました。例えば、①大企業には実力よりも、名刺で仕事をしていると思われる人がいる ②大企業から中小企業に天下った人の中には、例えば、銀行から幹部として受け入れたのに、財務諸表すら読めない、等です。
●大企業は深さ、中小企業は幅で仕事をする場所と思うので、止むを得ない点もあるかもしれません。何れにしろ、日本の産業は中小企業が支えいるので、オンリーワンの技術力で中小企業に頑張れとエールを送りたいと思うのは私だけでしょうか?
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- 感想投稿日 : 2021年6月5日
- 読了日 : 2021年6月5日
- 本棚登録日 : 2021年6月5日
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