灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ 394)

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年8月10日発売)
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橋本先生は6年かけて1冊の本を教えた。その内容は広範囲に及び、密度も濃いものだった。先生の準備は並大抵のものではなかったと思うが、時間のかかるガリバン刷りも「仕事だと割が合わない」と趣味にしてしまったそうで頭が下がる。
「偏見を打破するだけの実質をそなえていれば、どんなことを言われても笑ってすませられよう」とは恐れ入った。周りの評価だけに右往左往しがちな自分の目を覚ましてくれた言葉だった。
「書くことも技術であり習慣である以上、実践を措いて上達の道はない」。一つの分野を好きでただ突き詰めていくその人生は本当に穢れがなくてすばらしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年1月6日
読了日 : 2012年11月6日
本棚登録日 : 2012年1月6日

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