文鳥・夢十夜 (新潮文庫)

著者 :
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感想 : 491

『文鳥』★★
川端康成の『禽獣』を思い出した。
『夢十夜』
第一夜 ★★★★★
幻想的でとても好き。パロディ化された作品で見知った。オリンポス神話を想起されるような悠久の時の流れ。まさに夢のような光景。
第二夜 ★★★
江戸と明治の狭間に生まれた漱石。そんな漱石が生きた時代を抽象化したような夢。
第三夜 ★★★★
これは怖い。誰もが一度はふと思い至る、因果応報の逸話のような夢。
第四夜 ★★
中国の奇怪譚のような印象。
第五夜 ★
中国春秋時代の物語のような。
第六夜 ★★
鎌倉の仏師・運慶が明治まで生きている理由。廃仏毀釈の時代が投影されたような夢。

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カテゴリ: 近代文学
感想投稿日 : 2021年6月23日
本棚登録日 : 2021年5月26日

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