いわゆる煤けた東京の下町を舞台とした短編集。全6篇の6つの街それぞれが仄かな光の屈折により現れた蜃気楼みたいでこれは儚いメルヒェンだ。まぁその狙いのあざとさが見え隠れするにせよ、束の間都市の裏通りの異次元を彷徨うのはとても心地よいこと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2014年1月2日
- 読了日 : 2011年12月16日
- 本棚登録日 : 2014年1月2日
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