年上の義務 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2016年4月19日発売)
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感想 : 16
3

 「勉強になりました!(うぜーじじい...)」
があるある過ぎて、思わず買ってしまった。

 小学校のときから作文で困るカテゴリ二大巨頭が「将来の夢」と「尊敬する人」だったと思う。
 尊敬する人と言ったって、いねーし。
 歴史上の人物とか活躍する芸能人やらスポーツ選手挙げろと言われても、会ったこともない人のことなんか知らねーし。
 仕方がないから両親、と書いていた覚えあるけど尊敬してるわけねーし。
 高校時代までは世の中に尊敬できる人は一人もいなかったけど、大学入ってからようやく尊敬できる人に出会えはじめたように思う。

 さて、この世の中で本当に尊敬できる人なんていますか?しかも、尊敬できる人に若いうちに会うことはできましたか?
 ほとんどいないのではなかろうか。人生におけるロールモデル不在により、若者は将来こうなりたいという像を自ら作りださなくてはいけないのだ。

 そんな世の中なのに、昔はこうだった。俺の時代はもっとよかったとのたまう老害どもに、もはや期待などしていない。
 はいはい、そうですかー。それは大変でしたねー。勉強になりましたー。と言っておいて軽くスルー。


 本書では、若者たちがなぜ年配者を敬うことがなくなったのかを解説する。

 そして、若者にウザがられないために重要なのは、この三つ。
・愚痴らない
・威張らない
・ご機嫌でいる

 大学入学してから十年、後輩も増えている。最近の俺ってウザくない?どうなのよ?
 人の振り見て我が振りなおせ。老害の仲間入りしないように気をつけようと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2016年4月29日
読了日 : 2016年4月28日
本棚登録日 : 2016年4月28日

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