千早さん独特の表現力と世界観にすっかり引き込まれて後半は一気読み。
この島を取り巻く生臭くどろっとした水質の河口と月経の描写がリンクしているような感覚になった。
中盤の蓮沼が乗り込んできたシーンがとにかく怖くてたまらなかった。と同時に本当はこんな事したくないのではないかと蓮沼の本心を慮って、せつなくなりました。
他にもスケキヨがずっとどんな暮らしをしてきたのか、御伽噺と実は接点(生まれ変わりとか?)があるのか、など消化不良なところが多々残りましたが、全ての答え合わせをしない余白といつまでも残る余韻がこの作品の良さなのかなと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年1月28日
- 読了日 : 2024年1月28日
- 本棚登録日 : 2024年1月28日
みんなの感想をみる