気になっていたのに、なぜか手に取らずに来てしまった作品。
『時期じゃなかった』のかな?
でも、今回、ブクログのレビューを見て「読まなくちゃ!」と思い、
図書館検索をしました。
そうしたら、なんと『閉架』扱いに!
人目につかない書庫から出てきたこの作品は、
不思議でちょっぴり怖くて、そして温かい気持ちにさせてくれました。
たとえ特殊能力を持っていなくても、権力を持たず、群れず、
常に在野の存在でいられる人たちがたくさんいたら、
世界はどんなに穏やかになることでしょう。
読み進めると、あの衝撃的に美しい『蜜蜂と遠雷』の世界へと
ゆっくり流れていく感じがします。
もしかしたら、あのコンクール会場の客席に
ツル先生が座っていたのかもしれない…と、つい妄想してしまいました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
恩田陸
- 感想投稿日 : 2021年2月6日
- 読了日 : 2021年2月6日
- 本棚登録日 : 2021年2月4日
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