光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年9月20日発売)
3.78
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本棚登録 : 14032
感想 : 1446
4

気になっていたのに、なぜか手に取らずに来てしまった作品。
『時期じゃなかった』のかな?
でも、今回、ブクログのレビューを見て「読まなくちゃ!」と思い、
図書館検索をしました。
そうしたら、なんと『閉架』扱いに!

人目につかない書庫から出てきたこの作品は、
不思議でちょっぴり怖くて、そして温かい気持ちにさせてくれました。
たとえ特殊能力を持っていなくても、権力を持たず、群れず、
常に在野の存在でいられる人たちがたくさんいたら、
世界はどんなに穏やかになることでしょう。

読み進めると、あの衝撃的に美しい『蜜蜂と遠雷』の世界へと
ゆっくり流れていく感じがします。
もしかしたら、あのコンクール会場の客席に
ツル先生が座っていたのかもしれない…と、つい妄想してしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 恩田陸
感想投稿日 : 2021年2月6日
読了日 : 2021年2月6日
本棚登録日 : 2021年2月4日

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