第二次世界大戦時、8割の兵士は敵兵を殺すことができなかった。敵を目の前にして、手には装填された銃があるにも関わらず。
わたしは、なんとなく、戦争に行った兵士はふつうに敵兵を殺しているものだと思っていた。日本兵もアメリカ兵もどこの国の兵士も変わらず。もちろん、葛藤や思うところはいろいろあると思うけど、殺すのは殺していると思っていたのだ。でもどうやら違うらしい。
人間の中にある、同種である人間を殺すことへの抵抗感。それが、この本のテーマだった。
目から鱗というか、自分の思い込みってあるんだなと気付かされたというか。いい本と出会えた。
チチカカコ文庫フェアで買った教養書のうちの一冊。よかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年12月2日
- 読了日 : 2014年12月2日
- 本棚登録日 : 2014年12月2日
みんなの感想をみる