アニメ制作業界が舞台の小説。アニメを作る側の人々の生の現場、こだわりや喜びや苦悩とかがリアルに伝わって来る。よくアニメを見る人をオタクとか現実で上手くいってない人のように見られる風潮があるようだけど、そういうふうに見てる人がもしこの小説を読んだら少し見つめ方が変わるかも?その逆にアニメなど見ないリア充(と呼ばれる人)と自ら距離を置くようなオタクな人もこの小説を読んだら少し見つめ方が変わるかも?リア充と非リア充、オタクと非オタクとの間にある見えない壁がすっかり取り除かれるとまでは言えないけど、立ちはだかるものではなく乗りこえられるものなんだって感じるかもしれない。
後半の王子監督の家族絡みとか、ちょっと話できすぎな感じがしないでも無かったけど、アニメはこんなふうにリアルな人と人の繋がりで出来上がっているんだぞ~というのがよく伝わってきて感動的で大変良かったと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年11月20日
- 読了日 : 2016年11月20日
- 本棚登録日 : 2016年11月3日
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