殴る女

著者 :
  • 集英社 (2009年11月5日発売)
2.32
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本棚登録 : 52
感想 : 15
3

これも半自伝小説? というかキャラのモデルは確かにいるらしい。蟹と彼と私の内容を踏襲していると思っていいかな。
ストーカーが懲役中だが出てきたときのためにボクシングを始める。そのストーカーが獄中から寄越した手紙より「撲神」の話を知り、その神様に授かった力で綺麗事を言う大臣を殴ってみたり彼氏と同居するトルコ人の天狗の衣を借りて「猿小路」フランス大統領日系二世と「石綿」都知事の頭をごっつんこさせたり「天誅」する。
ダメ彼氏の行く末やら自分の心配やら、滅茶苦茶すぎて笑ってしまう。最後は出所したストーカーとの一騎打ちだが、日本人とは? という曖昧な問答の末、臨月だったアシスタントさんは元気な子を産む。「山太郎は赤い小さな拳で応えた。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代小説
感想投稿日 : 2011年9月1日
読了日 : 2011年9月1日
本棚登録日 : 2011年9月1日

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