有川浩さんも、ここ最近は作者買い♪
あらすじなんか読まずに手に取ったけれど、ものの数ページで物語に引き込まれた。
小劇団の舞台は、人生で3~4回だけ観たことがある程度。
テレビCMも流され、普段からテレビで見かける俳優・女優が出演するような規模のミュージカルを観たことも、3~4回。
映画ではなく生身の人間が目の前で演じるという、いわゆる「劇」は昔から好きだったものの、いかんせん・・・
作中でも語られるように「難解」なものも多く、かつ「映画より高い料金設定」ということも相まって、劇を観ることが好きなくせに、実際に劇場に足を運んだのは上記の数回のみ。
だからこそ、主人公の弟の葛藤や、ヒロインが劇団シアターフラッグの門を叩いた経緯に、より感情移入できた。
演劇の世界だけの話ではなく、絵画も、映画も、小説も・・
難解だから高度である
分かりやすいから低度である
だなんて、本当にナンセンスだと改めて思った。
劇団未経験者はもとより、自分のように(小学校の学芸会の延長上な感覚で)「劇を観るのが好き」な層を取り込みリピーターにしていけるような作品がもっと増えていけば(作中のシアターフラッグのような)
ここで描かれているような「好きだけど食えない」若者が、少しは減るのではないかな。
★4つ、7ポイント半。
2020.10.31.古。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青春・恋愛・人情
- 感想投稿日 : 2020年11月2日
- 読了日 : 2020年10月31日
- 本棚登録日 : 2020年11月2日
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