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- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000025270
感想・レビュー・書評
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裏話的な、ちょっと笑えるようなエピソードも含まれているけれど基本は淡々とした記述が続いているだけで読みとおすのは結構大変だった。それでもレーニンについて、またソビエト革命について基本的なことは知ることができたと思う
レーニンは決してすぐれた指導者とはいえなくてころころ意見を変えたし、現状を見据えずに無茶な判断を下した。「aだからAする」がうまくいかなくなったら「bだからBする」に転向した。しかし彼の話術には誰も勝てなかった。自分が正しいと相手に思いこませたり、痛いところをうまくすり抜けたりする能力にかけては天才だった。最初はみんな疑ったものの次第に丸め込まれていった。そして最終的な目的のためには手段をいとわなかった。正しさよりも遂行することを優先した、
大切なのは良心的な社会はこんないい加減な政治では作れないということで問題は必ず生じるし、その問題を無理やり押し潰せば苦しむ人々が出てくる。実際、革命直後のソビエトは崩壊寸前だった。だからトップに立てることと、ちゃんと政治ができるということはぜんぜん違うことなのだと痛感したのでした詳細をみるコメント0件をすべて表示
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