自分の父を知らないミライの出生の記憶を探る物語。
70年代の社会状況が描かれるので少しノスタルジックな雰囲気も感じられる。
ミライの視点ではなく、ひょんなことから手伝うことになった隆一の話を聞いた小説家が語るという形式なので、ドライなのがよかった。
ただ小説家と出会うきっかけは少し不自然な気もしたけれど。
ミライの母、礼子が理想を詰め込んだ幼稚園、トラウムキンダーガルテンの教育法はシュタイナー教育みたいなものかな。
アウトサイダーアートなど、なんとなく興味深いテーマが散りばめてあった。
なんだか物足りないような、でも涙ながらのハグを求めたわけじゃないので、これでよし、な気もする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年11月14日
- 読了日 : 2011年11月14日
- 本棚登録日 : 2011年11月14日
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