2010.01
特殊相対性理論の論文完成前の二ヵ月半、時間の概念にとりつかれていたアインシュタインが夜ごと見たかもしれないさまざまな時間に関する夢を、ショート・ショート形式で描いた作品。
「時間が絶対的な存在である世界は、慰めの世界である。 ~中略~ 人々が思い悩むあいだも、時間はうしろをふりかえらずに先へ進んでいく。」
「この世界の悲劇は、苦しい時代にくっついていても、喜びの時代にくっついていても、だれひとり幸福でないことだ。 ~中略~ 過去の人生を現在とわかちあうことはできない。時間の中で動きがとれなくなった人びとは、それぞれの孤独の中にとらえられている。」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年1月31日
- 読了日 : 2010年1月21日
- 本棚登録日 : 2010年1月21日
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