ベンチャーとしてスタートし、その後大きく成長し、優良企業としてもてはやされている企業を本書ではブレークスルー・カンパニーと呼ぶ。 いくつものブレークスルー・カンパニーが存在する一方で、その何倍もの企業がひっそりと幕を閉じる。それが世の常だといってしまえばそれまでだが、両者の本質的違いが何か、経営者ならずとも興味のあるところだろう。本書では、その違いについて掘り下げ、企業がブレークスルー・カンパニーになるためのベストプラクティスを提案する。 本書提案のプラクティスは、奇をてらったところがまったくなく、まさに「なすべきことをなす」という感が強い。経営の本質とはこういうものかもしれない。 と思う一方で、ブレークスルー・カンパニーの共通項をピックアップして行くというプラクティス抽出法には問題を感じざるを得ない。ブレークスルー・カンパニーと、非ブレークスルー・カンパニーの差を定量的に抽出できなければ「ビジョナリー・カンパニー」と同じ轍を踏みかねない。詳しくは、「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822246663/ichiromarin09-22/ref=nosim" target="_blank">なぜビジネス書は間違うのか</a>」を読んでください。
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- 感想投稿日 : 2018年10月23日
- 読了日 : 2009年3月2日
- 本棚登録日 : 2018年10月23日
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