本書は、人のその時の生と死はまさに紙一重で、戦争などの極限状態はもちろん、平和な時代においてもそれは運としか言いようのない人の生と死についていくつものエピソードが詰められています。
現役政治家の個人的な思考を伺い知ることはなかなか難しいと思いますが、石原慎太郎氏は、作家であるが故に、それを知ることができる貴重な政治家だと思います。
僕的には自らの思想を曲げて政党を渡り歩く政治家ほど信頼がおけないと思い、石原氏の一貫した政治的姿勢にはいつも共感していましたが、氏の小説に触れることでもう少し深い部分から理解することができそうです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
フィクション
- 感想投稿日 : 2013年4月17日
- 読了日 : 2009年12月17日
- 本棚登録日 : 2009年12月8日
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