ねぎを刻む話が確かあったなぁと、ふと思い出して手に取った。
もう何度も読んだ短編集。
お目当ての一編はタイトルはそのまま、一人暮らしのOLがねぎを刻むお話。
今の自分と重なる。孤独でいるのを好んでそうしているのは自分なのに、どうしたって我慢ならない時がある。
最近、なんとはなしに涙が出てきてびっくりしたことがあった。
仕事が忙しくてストレスが溜まってた訳でもないし、泣ける映画を見てたわけでもない。
自分で作ったカレーを食べながら、涙がこぼれたのだ。
カレーが美味しくて、美味しいと思うのはそれが母の味に似てるからで、ふと実家が恋しくなって、涙が出た。
それ以来、またそんな風に泣いてしまうのが怖くて、なにかと忙しいフリをする。
前は、退屈なくらい時間を持て余して1人でいるのも平気だったのに。一生1人で生きていきたいとさえ思っていたのに。
今度涙が出そうになったらねぎを刻んでみようかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年12月18日
- 読了日 : 2019年11月20日
- 本棚登録日 : 2019年11月20日
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コメント 1件
大野弘紀さんのコメント
2020/07/05