やさしい日本語――多文化共生社会へ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店 (2016年8月20日発売)
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本棚登録 : 275
感想 : 36
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「やさしい日本語」の使い方を学ぼうと手に取ったら、ガッツリ庵先生の論文を読んでる気分になった。やさしい日本語の実例や先生の体験談はほぼなく、日本を取り巻く環境、マイノリティへの必要性などを言語の側面から、なぜこのような形態の言葉が必要なのかを説明しています。
外国人向けのわかりやすいチラシを作ってもらう実験などの例示や、冒頭に読者へのサンプルの問いかけなどがあると新書っぽくなるのかなー

モダリティやテ形やチョムスキーや手話母語者などは、全く日本語学をやったことがない人には、日本語学の話がてんこ盛りなのでは。
これで卒論を書こうと思う人には、必要な文献や例がバランス良く書かれてて良いと思うのですが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 書籍
感想投稿日 : 2022年5月18日
読了日 : 2022年5月18日
本棚登録日 : 2022年5月18日

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