職場の上司から薦められたミステリー小説。
宮部みゆきさんの長編ミステリー。
人の心の中を読める超常能力者(サイキック)と共にとある台風の夜の死亡事故に遭遇し、その真相を明かされる。それが始まりだった。
「こいつが犯人か?いやこいつか?」読みながら、自分の推理が二転三転する。そして複雑なトリックを解いた時の爽快感。ミステリー好きに是非薦めたい作品です。
「我々は本当に、自分の中に一頭の龍を飼っているのかもしれません。底知れない力を秘めた、不可思議な姿の龍をね。それは眠っていたり、起きていたり、暴れていたり、病んでいたりする。」
作中にとある刑事のワンフレーズ。
ミステリー要素だけでなく、人間の苦悩や煩悩を描写している。サイキックも普通の人間も生き辛さを感じている点では同じ。そんな人間の心理も窺える作品でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月25日
- 読了日 : 2020年9月25日
- 本棚登録日 : 2020年9月18日
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