殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

著者 :
  • 新潮社 (2013年12月18日発売)
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「遺言 桶川ストーカー殺人」の著者の第二弾。

菅谷さんの無罪事件と、栃木・群馬にまたがる5件の
未解決幼女誘拐事件をからめた本作。

ビックリなことは、この未解決事件の犯人(ルパン三世
に似ているからルパンと命名)を特定して
話まで聞きに行っていること。

なぜ、この犯人が野放しになっているかは
菅谷さんが犯人という断定によって、捜査を
終了させてしまっているから。
警察発表をそのまま掲載することの問題点。
例えば、DNAがほぼ一致していた、という表現は
あり得ない。
完全一致か不一致のどちらかしかないこと。

自転車に乗っていた人(菅谷さん)という
目撃証言はないのに菅谷さんは逮捕、
歩いていた人が
いたという目撃証言はあったのに(これがルパン)
これは無視される捜査。

この真犯人ルパンの存在を認めてしまうと
警察のDNA鑑定を全て否定してしまう=警察の
信頼低下、から菅谷さんの無罪でしゃんしゃんに
してしまう、警察の体質を前作同様に
糾弾しています。
この警察の糾弾部分、後半最後の部分、
やや書かれている内容が少なかったので
もっと盛り込んで欲しかったことだけが、惜しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 殺人
感想投稿日 : 2014年2月8日
読了日 : 2014年2月4日
本棚登録日 : 2014年2月4日

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