「遺言 桶川ストーカー殺人」の著者の第二弾。
菅谷さんの無罪事件と、栃木・群馬にまたがる5件の
未解決幼女誘拐事件をからめた本作。
ビックリなことは、この未解決事件の犯人(ルパン三世
に似ているからルパンと命名)を特定して
話まで聞きに行っていること。
なぜ、この犯人が野放しになっているかは
菅谷さんが犯人という断定によって、捜査を
終了させてしまっているから。
警察発表をそのまま掲載することの問題点。
例えば、DNAがほぼ一致していた、という表現は
あり得ない。
完全一致か不一致のどちらかしかないこと。
自転車に乗っていた人(菅谷さん)という
目撃証言はないのに菅谷さんは逮捕、
歩いていた人が
いたという目撃証言はあったのに(これがルパン)
これは無視される捜査。
この真犯人ルパンの存在を認めてしまうと
警察のDNA鑑定を全て否定してしまう=警察の
信頼低下、から菅谷さんの無罪でしゃんしゃんに
してしまう、警察の体質を前作同様に
糾弾しています。
この警察の糾弾部分、後半最後の部分、
やや書かれている内容が少なかったので
もっと盛り込んで欲しかったことだけが、惜しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
殺人
- 感想投稿日 : 2014年2月8日
- 読了日 : 2014年2月4日
- 本棚登録日 : 2014年2月4日
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