犯罪の後始末屋<ゴーストマン>がいわく付きの強奪金回収に挑むクライムサスペンス。一人称で紡がれるハードボイルドな文体と犯罪手法に関する緻密なディテールからは想像し難いが、若干23歳で完成させたデビュー作とのこと。新人作家とは思えない洗練された筆致ではあるものの、肝心の本編は平坦かつご都合主義な展開で少々残念。しかし、今後が大いに期待出来る才能なだけに、オーバードーズによる早逝(享年28歳)が実に惜しまれる。ドラッグについてこれだけ調べ上げているとなると、身をもって体験したいという欲求もあったのだろうか…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年4月29日
- 読了日 : 2021年4月27日
- 本棚登録日 : 2021年4月29日
みんなの感想をみる